■計画概要
敷地面積:180.00㎡
建築面積: 51.20㎡(建ぺい率:28.44%< 50%)
延床面積: 89.28㎡( 容積率:49.60%< 100%)
2階: 38.08㎡
1階: 51.20㎡
合計: 89.28㎡(27.01坪)
■設計趣旨
:南側西側にそれぞれ4mの接道のある緑豊かな敷地の中に、
2人の娘さんを含む家族3人のための住宅の計画である。
家族のコミュニケーションの場となるLDKと、3人のための寝室、
そして多才である3人のワークスペースが、
穏やかに結びつきながら、
家族の気配が感じられる一室空間が求められている。
コスト的な条件から、
建築の規模はおのずと最小限のボックスとなるが、
外部に対しては、継続可能なシェルターで身を守り、
内部は、オープンでフレキシブルな
合理的なプロトタイプを提案した。
建築的には、
最小限のボックスと敷地境界の間に必然的にできる余白を、
充分、楽しむことのできる外に開いた「型」を導きたいと考えた。
具体的には、4枚の鉄骨補強されたブロックの壁を、
余白に開いていく配列で、2層分建ち上げ、
1階をLDKなどのパブリックな主空間とし、
4枚の壁によって、余白へと導かれた
生活を彩る4つのサブスペースが用意されている。
2階のプライベートな空間は、
固定された間仕切りは一切なく、フレキシブルな4つのスペースを、
可動家具やハニカムブラインド、カーテンなどの簡易な間仕切りで、
季節や家族の使用状況により、衣替えできる自由な場としている。
オープンにみんなで使うのでもよいし、クローズに使うのでもよい。
おおまかに、12とおりの衣替えが可能である。